RubyKaigi2011(1日目)に参加した

RubyKaigi2011 (1日目)に参加してきたので、熱が冷めないうちに日記を書きます。
http://rubykaigi.org/2011/ja
2009年に参加して以来2度目ですが、日記にするのは初めてです。


練馬文化センターは外観の写真を著作権の関係で公開できないそうなので、大ホールの様子)

Rubyの生産性の高さと、普段やってることをどう結びつけるかっていうのと、
Rubyistの情熱というか雰囲気を味わう目的でした。

以下やる気のあるうちに、かつ完璧を目指しすぎないようにメモ程度で。。。

Aaron Patterson さんの話
RubyRailsのコミッタであり、ruby-list ML でたこ焼き仮面で有名な方です。
RubyRails , ruby-dev/coreなど「境界」について
Ruby を使いたいから日本語勉強してるというのは素晴らしいなと思った。
# ずっと気になっていたのだが、講演の時に持っていたのはWiiリモコンでしょうか??


C Ruby 開発者チームの話
1.8系と1.9系今後どうして行くかについて。
詳細には、ライセンスが変わったり、ruby自体のテストが並列化したりといった内容。
最後は2.0をどうするみたいなコアな話が壇上で行われるという自体に。
「じゃあ、こうしましょう」、とか「どうしたいですか?」といった前向きなやりとりが印象的。


@sora_h さんの話
最年少コミッタ、リアル中三、として有名ですがどうやってRuby のコミュニティーに入っていったかという話でした。
大人たちも、どういうモチベーションで参加してるの?という質問が集中していた。
なんか、大人たちがおもしろそうだからコミュニティーに突っ込んだら馴染んだ感じ?


リアルタイムプロファイラを作った須永さんの話
ruby-prof はプログラム終了まで待たないといけないので...、という内容。
表示の仕方に工夫があって、llprof という名前で公開されているようです。
業務でもこういうのが欲しいなー


組み込み向けVMの話を日立の池原さん
組み込み機器のインターネット接続機器の増加に伴い、Webの変化についていく生産性がC言語にはない。
組み込み向けVMの要件に、メモリ効率がいいことやメモリ管理が正確であること、実行速度が十分早いことなど、
あるあるだなーと聞いていました。
sinatraベンチマークに、どのような方式でメモリ最適化をするかといった話。
動的コンポーネントという、複数のライブラリを1VMで行う方式を使っているとのこと。
組み込みシステム上でVM化はこれから流行る??


軽量Rubyの話を福岡CSKの岡部さんとNaClのまつもとさん
経産省と福岡県と九工大と連携して作ってる組み込み向けのRubyで、言語(サブセット)とコンパイラ中間言語VM(ランタイム)、Rubyチップ(FPGA)を組み合わせて使える仕組みとのこと。
チップ上にはランタイムも載せて、ハッシュなどはHWを使って高速化するなどの目的があるとか。
RiteVM+Library+Tool = mruby (エムルビー)という呼び方になるそうです。
今期中にベータ版がでるとこのとで気になるところです。
# luaとの違いとかも気になる


CRubyのGCを並列しましたという話
現在CRubyではマーク・スイープという方式のGCを使っているそうで、それが1コアでしかやっていないので複数コアで高速化することが目的。
StealTasking という他のコアのキューのTaskを取ってくるという方式を実装されたとのこと。
その際に、キューのアクセスは限定的なため、排他の部分はCASを使うだけでLock-Freeにしているといった内容。
ただ、これだけだと通常のGCよりも遅くなってしまったので、別解を採用しているそうです。


並列世界Ruby処理系ということでささださんの話
パラレルワールドの話というか、Rubyのいろんな可能性の話。
いくつかはこの15年で達成されてきた。お金を稼ぐためのツールにもなったし、他の言語から呼び出せるようになったり。
今後どうなるかって話で、VMの作者自信でもあるわけでNode-Process-Threadといった単位のVMも検討しているとのこと。


会場など全体的な話
外は暑かったけど、大ホールの前の方は涼しいくらいだった。
nil を詰めた。
無線LAN、給電、給水エリアなど充実(スタッフの方々感謝です!!)
日本語が上手な外国の方が多かった。
MacBookAirが軽くてオススメ。Proは重いや...
昼はごにょごにょ...